平成28年9月22日(木)日本初のプロ・バスケットボールリーグによる試合が初めて開催された歴史的な日となりました。世界でも異例な1国で2つのリーグに分裂した状態により、国際バスケットボール連盟(FIBA)から、国際試合出場停止処分を受け、危機的な状況に陥った日本バスケットボール協会の窮地を救ったのは、Jリーグを今日の成功に導いた川渕三郎氏でした。
川渕氏は、かつて誰もが成しえなかった2リーグ分裂状態にある日本のバスケットボール界の統一という大きな難題を、わずかの期間に再編し、B-LEAGUEというプロリーグの誕生を成し遂げてFIBAによる国際試合出場停止処分の解除にこぎつけました。
今夏のリオ五輪に日本女子バスケ代表が出場できたのも、川渕さんをはじめ、日本のバスケ界を変えていくために力を尽くしてくれたたくさんの人たちのおかげと言えます。
こうした、多くの方々の努力が実り、今夜、B-LEAGUEの歴史的開幕戦が行われ、大熱戦の末、アルバレク東京が80-75と琉球ゴールデンキングスを破りました。
私も、2人の娘がバスケ選手だったことから、ミニバスの審判員としてバスケットボールという競技に深く関わってきました。
ミニバスの審判時代には、試合中に倒れた審判員に対しバイスタンダーCPRを行い、完全社会復帰をしてくれ、その出来事がきっかけとなって、「HIGEさんのスポーツ救命救急」HPが誕生したことなどを考えると、本当に感慨無量です。今夜、産声をあげたばかりの「B-LEAGUE」ですが、お世話になったバスケットボールという競技に対し、少しでも御恩返しができるよう、私も一生懸命応援していきたいと思います。どうか皆さまも温かいご声援をよろしくお願いいたします。(HIGE)
2014・FIFAワールドカップ・ブラジル大会の決勝戦(ファイナル)は、私の予想を覆し、ドイツ対アルゼンチンという顔合わせとなり、延長戦の末、ドイツが1-0でアルゼンチンを破り(6大会)24年ぶりに優勝し、1ケ月間に渡る戦いの幕を閉じました。
準決勝では、開催国であり、優勝候補だったブラジルがドイツに1-7という信じられない大差でショッキングな敗戦を喫する他、前回のW杯優勝国スペインを筆頭に優勝経験のあるイタリア、イングランド、ウルグアイなどの強豪国が共に1次リーグで敗退するなど、何かと驚くことが多いW杯でした。
日本代表も残念ながら1次リーグで敗退してしまいましたが、来年早々には、アジアカップも開催され、すでに戦いは始まっています。
後任の代表監督が取り沙汰されていますが、後任の代表監督がどんな代表チームを作って戦っていくのか?本田、香川に続く次世代のエースは誰なのか?4年後のロシアW杯の切符を目指し、厳しい予選を戦っていく新たな日本代表を見守っていきたいと思います。
2014ブラジルW杯、期待された日本代表は1敗2分で残念ながら予選敗退となりました。1998年にフランスW杯に出場した頃に比べると、確かに日本代表も進歩し成長しましたが、同じように「世界」も進歩しており、今一度、世界の壁の高さを感じました。世界に近づくためには、もっともっと「個の力」を磨き、一人でも局面を打開できる真のストライカーが必要だと感じました・・・・
日本は、中田英選手、香川選手、本田選手と中盤(MF)では、世界で通用する選手を輩出していますが、たった一人で局面を打開できる、オランダのファンペルシー選手やロッベン選手のような世界基準のストライカーは残念ながら、まだ出てきていません。「組織力」だけでは、今の世界の壁は越えられなくなっていることから、新たなストライカーを発掘して育てていく必要があるな~と感じた次第です・・・・
次回、2018年のロシア大会では、日本発の世界基準ストライカーが活躍してくれることを祈りつつ、まだ続いている世界の頂点を目指す戦いを見届けたいと思います。ちなみに、HIGEの今大会決勝戦の予想は、地元ブラジル対メッシが絶好調のアルゼンチンという南米同士のファイナルの予想ですが、さてさて、どうなりますか・・・・
HIGEさんのコラム第2回は、またまたサッカーネタです。
先にベトナムで開催された、アジカップにおいて、なでしこJAPANが見事にW杯出場権を獲得するとともに、今まで優勝できなかったアジアカップを初制覇してくれました!
今回は、海外組が全員招集できず、エースストライカーの大儀見選手が予選リーグしか参加できないという厳しい状況の中での大会でしたが、一戦一戦重ねるごとに、チームが成長しながら優勝に辿り着きました。
今大会は初戦のオーストラリア戦から厳しい戦いになりました。後半途中まで0-2とリ-ドされ、重苦しい展開でしたが、2011年W杯優勝メンバーの川澄選手、大儀見選手の活躍で2点差を追いつき、2-2の引き分けに持ち込むという苦しいスタートになりました。
その後、2連勝でどうにかW杯出場権を勝ち取り、準決勝に進出しましたが、エースの大儀見選手がチームを離れ、出場できない中で迎えた準決勝の中国戦も厳しい戦いになりました。
後半開始早々、2011年W杯決勝での延長同点ゴールを思い出させるような澤選手の見事なゴールで先制したものの、後半残り10分のところで中島選手が痛恨のハンドでPKを取られ1-1の同点に・・・・
しかし「絶対にあきらめない、なでしこJAPAN」はこの大会でもやってくれました。
延長後半アディショナルタイムの最後のワンプレーで、これも2011年W杯の優勝メンバーである岩清水選手が見事なヘディングシュートを決め2-1と劇的な勝利を収めました。
そして、迎えた決勝のオーストラリア戦では、前半やや押しこまれたものの、初戦での苦戦を修正、準決勝に続く岩清水選手のヘディングシュートで挙げた1点を全員で守り切って1-0で見事勝利、今までどうしても手にすることができなかったアジアカップを初めて制覇することができました。
今大会のMVPは、キャプテンとしてチームを支え、多くの得点に絡んだ宮間あや選手でしたが、小さな体で、攻守にピッチ内を縦横無尽に走り続けた姿は、さすがキャプテンという大活躍で、文句なしのMVPだと思います。
男子のブラジルW杯メンバー選出では、川崎フロンターレの大久保嘉人選手が選ばれましたが、今回の女子アジアカップでも、ここぞという大事な一戦では、2011年のW杯優勝メンバーとして経験のある澤、川澄、宮間、岩清水の各選手が活躍したように、ここ一番では「経験」が何より大きな力になることが証明されました。
今大会では、私のイチ押し選手だった猶本光選手が活躍するというシーンは残念ながら見られませんでしたが、こうした頼もしい先輩達の背中を見ながら、成長し来年のカナダW杯ではきっと成長した姿を見せてくれるものと期待しています。
今回の男子W杯メンバーも、ほぼ半数が前回の南アフリカ大会を経験した選手達ですので、そうした選手達の「経験」がきっとブラジルW杯でも、チームの力となり、今回のなでしこJAPANのアジアカップ優勝は、ブラジルW杯に臨む男子代表チームにパワーを与えてくれるものと思います。
ブラジルW杯、グループリーグ初戦のコートジボワール戦まであと2週間となりました。間もなく日本列島を熱くする4年に1度の季節がやってきます。
このコラムも、ここしばらくは、W杯モードになってしまうと思いますが、大和魂で最後まで絶対にあきらめない戦いを期待しましょう!頑張れ!NIPPON!(HIGE)
2014年5月12日、サッカーブラジルワールドカップの日本代表選手23人が発表されます。サッカー好きな私にとって、ドキドキ・ワクワクする時期がやってきました!日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランス大会から5大会連続のW杯出場ですが、過去の4大会では様々なドラマがありました。
日本代表の代名詞だったKING-KAZUこと三浦和良選手がW杯メンバーから外れたフランス大会・・・・予選リーグは3連敗で、世界の壁の厚さを思い知らされましたが、第3戦のジャマイカ戦で骨折しながらも、日本のW杯初ゴールを決めたゴンこと、中山雅史選手の「大和魂」には感動しました・・・
4年後の2002年は、日韓共催のW杯でした。この初戦のベルギー戦は、幸運にも入場券の抽選に当たり、埼玉スタジアムで生観戦しましたが、まさか、日本でW杯が開催され、その初戦をスタジアムで生観戦できるなんて、本当に夢のようなことでした。
初戦は接戦の末ベルギーと2-2の引き分けでしたが、続く横浜での第2戦、ロシア戦では1-0で勝利。歴史的なW杯初勝利を飾りました。
続く大阪での第3戦も2-0でチュニジアを破り、決勝ト-ナメントに進みましたが、降りしきる雨の仙台でトルコに1-0と敗れてしまい、天も一緒に泣きました・・・
2006年ドイツW杯では、ジーコが監督のもと苦しい予選を突破し、W杯に出場しましたが、初戦のオーストラリア戦では後半残り時間僅かのところから3点を奪われ、3-1とまさかの逆転負け・・・続くクロアチア戦は0-0のドロー、最終戦のブラジル戦は1-4と完敗を喫しました。
ブラジルに完敗を喫し、予選敗退が決定した直後、1998年のフランス大会から日本サッカーを牽引してきた、中田英寿選手がピッチに横たわり、しばらく動くことができませんでした。中田選手は、この大会を最後に、選手生活にピリオドを打ちましたが、ひとつの時代が終わったと感じたシーンでした。
ジーコ監督の後任は、当時JEF千葉の監督だったイビチャ・オシム氏が就任しましたが、任期途中で脳梗塞により倒れ以後の指揮が取れなくなってしまい、急遽1998年フランス大会の監督だった岡田和史監督が就任、どうにか予選を突破して2010年南アフリカ大会の出場権を手にしましたが、W杯直前の強化試合で敗戦が続いたため不安視され、W杯本大会では、正直あまり期待されていませんでした。
しかし、初戦の強敵カメル-ン戦で、本田圭佑選手のゴールを守り切り1-0で勝利。続くオランダ戦は0-1と惜敗したものの、最終のデンマーク戦に3-1で勝利し、2002年日韓大会以来のベスト16となり、決勝トーナメントに進出しました。
決勝トーナメントの相手は南米で堅守を誇るパラグアイ。120分の激闘となりましたが両チーム得点なくPK戦を迎えました。息詰まる雰囲気の中、日本の4人目、駒野選手のPKはポストに弾かれ、またしても決勝トーナメント初戦で惜敗しましたが、素晴らしい戦いは、日本中を熱狂させてくれました。
あれから、早いもので、もう4年が過ぎました・・・・
明日、5月12日にブラジルW杯を戦う23人の日本代表選手が発表されますが、いったいどんなメンバーになるのか、とても楽しみです。そして、ブラジルでは、いったいどんなドラマが待っているのか・・・
初戦のコートジボワールはアフリカ最強といわれる強敵です。第2戦は堅守と高さを誇るギリシャ。最終戦はブラジル、アルゼンチンに次ぐ南米の雄コロンビアと強敵揃いのグループに入り苦戦が予想されていますが、遠く日本から声援を送りたいと思います。
それから、3日後の5月14日からは2011年のドイツW杯を制覇した「なでしこJAPAN」のW杯出場を賭けたアジアカップがベトナムで開催されます。前回W杯での彼女達の「最後まであきらめない戦い」は、東日本大震災でダメージを受けた日本に大きな勇気と希望を与えてくれました。今回もきっとW杯の出場権を勝ち取ってくれるでしょう。
W杯連覇を狙う今年の「なでしこJAPAN」のイチ押しは、今回なでしこに初召集された、弱冠20歳の浦和レッズレディースMF猶本光(なおもと・ひかる)選手です。
2012年に日本で開催された女子20歳以下のW杯では日本を3位に導く大活躍、私も彼女見たさに国立競技場に生観戦に行きました。澤選手の後継者とも言われていますが、とにかくセンスが素晴らしく思いっきりがいい!今回、HIGEさん大注目のイチ押し選手ですので、どうか皆さんも注目して下さい!
それでは、また・・・(HIGE)